いなべ市は三重県一のそば処です。いなべ市で栽培しているそばは、「常陸秋蕎麦」という品種で、秋に収穫する「秋そば」です。
おいしいそばを育てるには、そばの実が大きくなるときに冷涼で昼夜の気温差が大きいことが条件となります。いなべ市は秋そばの実が育つ10月の気候が、おいしいそばを育てる条件と合っていたため、
2002年から栽培・生産を開始しました。
もともとは休耕田の活用のために始めたそば栽培ですが、今では三重県一の作付け面積、生産量となりました。
収穫されたそばの実は、脱穀したあと常温で乾燥させます。
粒の大きさを揃えたら、低温倉庫で保管します。そうすることで、そばの成分が変化するのを防ぎ、いつでも香り高く綺麗なそばを製粉することが可能となるのです。
「いなべの石臼挽きそば」は、鈴鹿山脈の麓、いなべの大地が育んだ玄蕎麦を丁寧に石臼で挽いたものを使用しています。
玄蕎麦というのは、脱穀した後でまだ黒皮をかぶったままのそばの実のことをいいます。この玄蕎麦を挽いて作られたそば粉は強い香りが特徴で、そば本来の風味を楽しむことができます。
ぜひ、「いなべの石臼挽きそば」で、香り高いそばの風味をお楽しみください。
・収穫したそばの実を脱穀し常温で乾燥させます。
・収穫するときに付着した泥、石やそばのヘタを綺麗に取り除き、『磨き』
『石抜き・石取り』を行い粒をそろえます。
・出荷するまで低温倉庫で保管します。
玄そばをやさしく冬眠させておくことで、そばの成分の化学変化を抑えて、
いつでも香り高く色の綺麗な『いなべの里のそば』を製粉することができます。